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日経平均先物は最初の30分間でどちらにいくら値が動く可能性がより高いのか

以前、ライブドアブログにて運営していたブログ「米国オプション取引生活」(現在は削除済み)の記事転載です。2016年の暴落により損失を被ったこと、NY市場の寄り値が気になって睡眠不足になってしまうことなどを理由に2016年中にオプション取引は撤退しブログの更新も止めたのですが、ブログアクセスが細々とあったのでこうして残しておくことにしました。

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昔、日経平均先物225を取引していた時、確率および統計の観点からどう収益を最適化することができるのか研究していたことがありました。

当時、研究していた時の描いていたトレードシナリオとして、「日経平均先物は最初の30分間のトレードだけで十分な収益を得られる」というものがあります。前場の30分間は大きく値が動くことが多く、その30分間のトレードだけでそれなりの利益が得られるのではないか、と思ったのです。私は会社員ですが出社時間はかなり自由でやり方によっては十分なトレード時間が前場で確保できるかもしれないと思っていました。

結果から言うと、前場が開いて30分後寄値から上昇している確率も下落している確率もほぼ拮抗しています。まさに丁半博打です。

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これはR(統計解析用プログラミング言語)で2015年の寄付きから30分後の分足終値との差をチャート化したものです。2015年は、前半に力強い上げ相場が続きその後8月に急落し10月に値を戻すという展開であったため、少し+に値が振れていますが+25円以内にとどまったケースが最も高く、つぎに-25円以内、-50円以内となります。100円以上の値動きとなると+による方が多いようです。

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標準偏差と平均値から正規分布した確率曲線を生成すると上のグラフのようになります。現実には正規分布より真ん中により多く分布しており、やはり大きな利益を得ることは難しいようです。

2015年であっても+/-の値動きになる可能性はほとんどトントンですから、方向は予測しなくともよいのです。どちらから入っても30分経って反対に動けばポジションを閉じればよいのです。

とはいえ、そのロスを回収するためには自分のとったポジションの方向でより大きな値幅を確保しなければいけません。しかし、上のグラフから分かるように2015年であっても、グラフの分布は0を中心にほぼ対照です。つまり、現実にはまぐれを期待して大きな値幅を捕まえなければなりません。2015年に限定して言えば、現実の値動きとして多少+に触れていますから、常に買いから入って逆行した時は50円でロスカット、巡行した時は9:30に利確とすれば僅かな利益が獲得できたのかもしれません(シミュレーションはしていません)。とはいえ、30分後の値動きは+でも-50と一度でもなればロスカットですのでなかなか難しいところです。

結局、このトレードシナリオは実を結びませんでした。