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貧乏人の親父を上手に利用する不動産投資

たまには自分語りをしてみる。自分はサラリーマンをしている。幸いにして同世代と比べるとかなりいい給料をもらえている。うちは実家が貧乏だったから高い給料が初めからもらえる会社を意識して探した。人より給料が高い分は年功序列・終身雇用ではないために得られるリスクプレミアムだと思っている。

うちの親父は自分で商売を始めて失敗してしまったタイプだった。彼も勤め人だった時代があり、その時は特に貧乏を生活で感じたことはなかった。しかし、事業を始めて何年か経って段々生活が苦しくなっていった。

親が貧乏だと子供の人生はみじめことばかりだ。例えば、銀行の口座残高が足りず高校の学費が引き落ちない。すると、毎月で学費の催促が入った封筒を先生から渡される。渡されない人がほとんどだから周りには分からないが、自分は惨めな気持ちになる。水道代の滞納が続いてみんなで公園に水を汲みに行ったこともあった。

貧乏子だくさんで兄弟は多かったからボロの一軒家を借りて住んでいた。地方都市の都市部に住んでいたので家賃は高く、しかし古いので住み心地は悪かった。床がブカブカ、風呂場のタイルはひび割れ、建物は心なしか傾いていた。

時は流れて兄弟がみな大きくなり親の家から巣立っていった。親は夫婦二人きり、部屋の余ったボロ屋に取り残されていた。親は年老いていて相変わらず貧乏だったが仕事はあった。夫婦二人暮らしなので何とかやっていけるようだった。

親は引っ越ししたがっていたが丁度いい住処が見つからなかった。60平米くらいあってリビングのほかに二つくらい部屋があって、今より家賃が3万くらい安くなるところ、できれば駅近。ありそうなものだがなかなか無い。

仕方ないので自分がそういう物件を作ってやればよいと思った。つまり、自分が買って親に貸すのだ。数か月かけて丁度いい区分マンションを見つけた。旧耐震で少し古いが立地・利便性はすこぶる良い。上に挙げた条件すべてそろっていた。不動産屋に事情を説明すると某メガの親族用居住物件にも適用できる住宅ローンを紹介してくれた。

あり余るほどの預金があるわけではないのでもちろんローンを組んだ。諸経費は自分がもってあとは全部ローンを組んだ。金利は一般の住宅ローン並み。私がローン元本・金利、管理費・修繕積立金を払うが、親は相場から少し割り引いた程度の家賃を私に払ってもらうことにした。

銀行には年老いた両親用だと伝えているが家賃をもらうということは特に伝えなかった。まあ、分かっているかもしれないし、もしかしてそうじゃないかもしれない。すでに自分用の住宅ローンを他行で組んでいたのに、二本目もふつうの住宅ローン金利で組めたので非常に驚いた。

税務署には普通に不動産所得として申告している。キャッシュフローはごくわずか出るが、減価償却金利で赤字になっている。まあ、でもそれでいいのだ。このスキームのいいところは、親孝行+節税+空室率0%だ。

利益を出したければローンをちょっと繰り上げ返済すればいつでも黒字になるし、いまのところ本業の所得と相殺して節税にもなっている(サラリーマンワンルーム投資でよくやるアレ)。親が仕事をつづければローンの残債も少しずつ減っていく。

親が働けなくなったらどっちみちどうしようもない。他人の部屋に住んでて滞納なんかされたらたまったもんじゃないし、働けなくなってから引っ越すのも大変だろう。いまのところ、このスキームはなかなか上手いことやったなと思っている。

親が貧乏なら貧乏なりに自分で工夫する方法を見つければいいのだ。