オカダマニラを応援するブログ

日米個別株、ビットコイン、不動産投資してます。儲かるネタを日々探しています。

ユニバーサルエンターテインメント 私募債早期償還で330億円もの金利負担を回避か?!

今日は新年度最初の月曜日(2018年4月2日)でした。ユニバーサルエンターテインメントの株価は4,910円(+35円金曜終値)から始まり一時は5010円まで上昇しました。総会後に仕込んだ短期信用分も無事利確できて少しホクホクです。

さて、終値4930円だった本日市場が閉り、4本のIRリリースとお知らせがありました(以下発表順)。いずれもタイトル読むだけでゾクゾクしますね。

  • 当社発行の海外私募債に関する買戻し及び期限前償還実施のお知らせ
  • ウィン・リゾーツ社(NASDAQ:WYNN)との和解に関するご説明
  • 「岡田会長を応援する会」と題するサイトによる虚偽情報の開示について
  • 米国における訴訟提起のお知らせ

ユニバーサルエンターテインメントIRニュースより)

 

  

海外私募債早期償還による最大インパクトは330億円

一連のリリースで最もインパクトがあったのは12億米ドルにも上る巨額の私募債による借入金を早期償還するというニュースでしょう。8.5%、12%もの金利負担をわずか2%のプレミアムで回避できるというものです。

リリースの情報から早期償還しなかった場合と比べてどれくらいの金利負担を回避できたのか簡単にシミュレーションしてみたところ、その金額はなんと330億円にも上ることが分かりました。 

f:id:kabuo10X:20180402234004p:plain

yakoudesuさんがTwitter上で今年の金利負担軽減額が57億円と推定されていましたが、これはあくまで単年度のものとなります。この金額を償還期限まで複利で引き延ばすと大体上記の計算と一致します。

 いずれにせよ、巨額の借り入れが収益を大きく圧迫していたユニバーサルエンターテインメントにとって非常に喜ばしいニュースです。

当社発行の海外私募債に関する買戻し及び期限前償還実施のお知らせ

 

ウィンリゾーツ社との和解に関して

これに関しては、株主総会質疑応答に先立って富士本社長が株主に説明された内容、まさにそのものになります。こちら引用部分はまさに冨士本社長が話していた内容と一致します。このIRの原文が総会の説明用の台本だったのかもしれません。

本件和解契約の締結に際し、当社は、ウィン・リゾーツ社がAruze USA, Inc が保有するウィン・リゾーツ社株式を償還する権利を有していたことを認め、他方でウィン・リゾーツ社は、償還時の株式査定価格には妥当性がなかったことを認め、その結果、本件和解契約において、ウィン・リゾーツ社は、当社グループに対し、総額26億3,200万ドルを一括で支払うことで合意しました。

非常に長い内容ですが、ライセンス維持のために両創業者が会社を去ることを余儀なくされたこと、ウィン・リゾーツ社との訴訟の過程において岡田元会長が強制償還の根拠となりうる株主間契約を締結していたこと、IR戦略と相手の持ち金を考え今回の結論に至ったこと、今後はウィンとの良好な関係を目指すこと、財務状況の改善により格付け会社からのレーティングを上げ信用性を高めていくことなどがまとめられています。

内容を改めて確認しましたが、こちらの内容はすべて総会で既出の情報だと考えられます。

ウィン・リゾーツ社(NASDAQ:WYNN)との和解に関するご説明

 

 「岡田会長を応援する会」について

会長の名前やユニバーサルエンターテインメントで検索すると出てくるリスティング広告に私も思わずスクショを撮ってしまいました。某怪文書サイトに対する反論です。

 

f:id:kabuo10X:20180402235744p:plain

内容を読んで注目したのは、ユニバーサルエンターテインメントは会社として岡田和生氏に、ウェブサイトの運営・関与をしているか確認したものの返答がなかったということ。岡田元会長ひとりでこのサイトの作成を行い、しかもリスティングに出稿することはできそうもありませんから複数の協力者がいるのでしょうか?

ユニバーサルエンターテインメントは、上記サイトで主張されている内容(ドイツ証券は和解の事実を知っていた、5000億円の和解が可能かのような風説の流布を行った、現経営陣に多額の報酬が支払われたなど)をいずれも否定しています。

両方のサイトを読む限り、ユニバーサルエンターテインメントの主張のほうが筋が通っていると思いましたが真実はどうでしょう。ただし、怪文書が指摘している事項は確たる証拠がなく言いすぎなものの、本当はそうだったのかもしれないと思わせるような信ぴょう性があります(真実とはおもいませんが)。

ユニバーサルエンターテインメントのリリースには法的手続きを開始したと最後に書いてありますから、今後の続報が待たれます。本当に裁判好きな会社です。

「岡田会長を応援する会」と題するサイトによる虚偽情報の開示について

 

 

Aruze Gaming America, Inc. に対する訴訟提起

こちらも訴訟案件です。総会後、ツイッターで話題にしている方もいましたが、Aruze Gaming America, Inc. に関してです。Aruze USAはユニバーサルエンターテインメントの完全子会社ですから、岡田氏がUEの経営から外れても特に問題はありませんでしたが、岡田和生氏が所有する Aruze Gaming America, Inc. など複数の企業はユニバーサルエンターテインメントの支配権の及ばない状態であり、それらの企業の処遇がにわかに注目されていました。

今般、AGA(注: Aruze Gaming America, Inc.)が、当社の保有するゲーミング機器に関する特許を違法に使用し、米国にてゲーミング機器の販売を行っていたこと、及びこれに関して当社の元取締役である岡田和生氏が違法に関与していたことが明らかとなったため、当社は、両名に対し、特許権侵害に基づく妨害排除及び損害賠償等を請求する訴訟を提起しました。

ということで、おそらく岡田氏所有の関連会社はこれからユニバーサルエンターテインメントグループのビジネスからは実質的に外される方向になるのではないでしょうか。こういった企業は有報を読む限りほかにも複数あり、それらへの対応も今後気になるところです。

Aruze Gaming Macau Limited., Aruze Gaming Philippines Manufacturing Inc., Aruze Gaming Technologies Co., Ltd., Shen Long Property Management, Inc.

このあたりの企業の行方が気になりますね。

米国における訴訟提起のお知らせ

 

(有報から抜粋)

f:id:kabuo10X:20180403002208p:plain

f:id:kabuo10X:20180403002220p:plain